
今年のFLORA HUNTERSは全部で10名。
みんな計画していた実験は完了していますが
ある2年生の男子だけはまだ生育調査や水質分析を続けています。
実は1学期も行ったのですが、結果は微妙。スッキリしません。
失敗なら諦めもつきますが、可能性を感じるデータも残しました。
そこで2学期、9月から寒くなるまでの今月いっぱい、再挑戦しているのです。
栽培しているのはミニハクサイ。それも水耕栽培です。
ハクサイは好硝酸性植物。したがって天候などが悪いと
植物体に硝酸態窒素が残りやすいのです。硝酸態窒素は多すぎると
体に悪影響を与えるので海外では厳しくチェックされています。
だから彼はあまり使われない尿素態窒素を供給。
すると硝酸態窒素の含有量は極端に減りますが、大きくなりません。
今、彼が調査しているのはそんな生育不良のようなハクサイです。
そこで2学期は、同じ肥料を使いますが、
葉を大きくさせる波長650nmぐらいの赤のLEDと
茎を太くさせる450nmぐらいの青のLEDを2:1の配分で照射し
生育を促進させる工夫をしているのです。
さらに光合成が盛んになるということは
蓄積した硝酸態窒素も使われるので減るということが予想されます。
そうなったらスッキリ大成功。結果は2週間後です。