
考査も無事終わり、FLORAが本拠地である
馴化温室脇で育てているブルーベリーの収穫が始まりました。
3年生のFLORAは環境研究班、2年生のFLORAは栽培環境班と名前が違いますが
共通点はいずれも作物栽培がメインではないこと。
したがって昔から食べられる作物に憧れを持っていました。
10年以上も前、FLORAがまだ園芸科学科の研究班だったときに
同じ草花班に所属していた研究グループの先生が異動になり
その研究班も数年後にはなくなってしまいました。
研究班の活動は、これらの果樹や草花を利用して地域の皆さんと交流するのが目的。
そのため研究班が消えた後、彼らが育てていたブルーベリーだけが残ってしまいました。
数年間、黙ってみていたFLORAですが、毎年目の前に美味しそうな真夏の果実が実ります。
実っても小鳥に食べられてばかりじゃもったいない。
そこである年、とうとう我慢ができなくなりFLORAは管理を始めました。
紫外線を照射してよりポリフェノールを高めたブルーベリーを生産するなど
研究材料にしたメンバーもいますが、大きな鉢が重いので温室に移動することもできません。
そんなことでここ数年は販売し、微々たる額ですが活動費に当てています。
きちんと計算すると毎年の肥料や補充するピートモスの経費の方が高く
はっきりいって赤字経営。それでもFLORAが手放さないのは
長年の食べられる作物への憧れ。収穫しながらB級品を口に入れるのは最高の幸せです。