環境システム科は施設園芸、それも水耕栽培に特化して学ぶ
とてもユニークな学科です。そのため課題研究のテーマも
水耕栽培が多くなる傾向があります。
学校の廊下に各研究班のポスターが掲示されていますが
いろいろなアイデアがあるのだと驚きます。
さてFLORAの3年生が今年チャレンジしているのが水冷水耕栽培。
10年ほど前、FLORAは真夏に培養液そのものを冷やして根の吸水量を抑え
甘いトマトを作る実験を行い成功しています。
しかし今回は培養器を冷やした水に浸け、間接的に養液を冷やす方法。
作物の選択で失敗した彼らは、先日3度目チャレンジを行いました。
作物はパセリ。暑さに弱い作物です。
先日、収穫が行われました。それがこれ。
左は水耕栽培で育てているControl。なんとドライパセリです。
根は生きていますが、葉はカサカサ。触るとすぐ崩れてパウダー状。
こんなにも暑さに弱いのかとびっくりしました。
そして右の2つは水冷水耕。プール内で育てたので枯れることなく育っています。
特に右端は水温を20度前後に保ったプールに培養器を浸したので
暑さの中でもまったく問題なく育っています。
彼らは温室の気温、2種類のプールの水温はもちろんですが
培養器内の気温も測定しています。
容器内は果たしてどんな気温だったのでしょう。これから回収分析されます。