
先日、新しい研究テーマを選んだ2年生たち。
今年は3名しかいないので、豊富なバリエーションとはいきませんが
やはり環境システム科らしい水耕栽培研究が多く選ばれました。
現在、研究テーマに合わせて、いろいろな物品や植物が準備され始めました。
ここに2種類の植物があります。左がムラサキ、右がアカネ。
日本古来の染料植物、またムラサキは薬草でもあります。
その昔、南部藩は良質のムラサキと茜の産地。
品質が良い紫根染と茜染は朝廷や幕府の献上物でした。
そういえば名農のそばにもあかねという地名があります。
しかし今は、化学染料にとって代わり、
この地域の染料文化はほぼ消えかけています。
でも逆に天然のムラサキやアカネは貴重な材料として高値で取引されています。
この研究を選んだ彼は、効率的な新しい栽培法を探り
また文化を復活させたいと願っています。
実はこのような染料植物や薬草の研究は、
かつて2人メンバーが取り組んだことがあります。
ところが2人とも失敗。ミイラになってしまいました。
ロマンのある甘美なテーマは危険がつきもの。
しっかり計画を立てて取り組んで欲しいと思います。