環境システム科は主に水耕栽培とそれに関わる温室の制御について学ぶ学科。
したがって水耕栽培の温室や装置が至るところにあります。
これは名農が誇る大型水高温室。とても古い施設であることから、
名久井農業高校がかなり前から水耕栽培に取り組んでいることがわかります。
大きな温室で中が2つに分かれています。右がNFTと呼ばれる方式。
緩やかな傾斜を付けたパネル上に薄く養液を流し、
根が酸素に触れる状態で栽培する方法で、
薄膜水耕法(Nutrient Film Technique)といいます。
左はDFT 方式。養液をためた水槽内に空気を送り込み、養液に酸素を溶かし込む方法。
和製英語で湛液水耕法(Deep Flow Technique)といいます。
いずれも養液はポンプで常に循環させる必要があります。
さてFLORAは本日8:45から栽培準備を行いますが、場所はDFT温室。
それも白いベッドに植えるのではなく、右端のスペースに長机を並べて
自作の栽培装置を20台ほど並べる予定です。
まるで2018年の国際大会向けの実験を彷彿させる風景になるでしょう。
古い施設とはいえ暖房装置や冷却用のミスト装置もあり、使い勝手は抜群。
今年はベッドで本格的なトマト栽培が行われる予定なので
病気や害虫を持ち込まないよう気をつけなければなりません。
いざ温室へ、今日から栽培スタートです!