
これも2014年のTEAM FLORA PHOTONICS。
全メンバーではありませんが、園芸科学科草花班の3年生と
環境システム科環境班の2年生が写真撮影に応じています。
おそらく新聞取材ではないでしょうか。
さて彼らが手にしているのはサンパチェンスという草花。
実は3年生の先輩たちがまだ2年生だった2013年に
このサンパチェンスを池に設置して富栄養化を防ぐ研究を行いました。
彼女たちがとった手法は、ある植物ホルモンの生成を妨げることで
光合成能力を高めるアイデア。町の池に設置して水質浄化と
美しい水辺の演出に貢献し、新聞にも紹介されました。
実は姉貴たちはこの水質浄化の研究を、
これから活動を始める後輩たちへの「はなむけ」としてプレゼントしたのです。
環境研究班としてスタートを切るにはまさにぴったりのテーマ。
弟分はこの鉢底に、人工いくらの技術を応用して微生物ビーズを作り搭載しました。
するとビーズがターボのような過給器の役割を果たし、浄化能力が向上。
BIO-ENGINEといわれるのはこれが理由です。
美観やアートの要素が強かった園芸科学科から、
工業的視点や水質浄化という環境保全機能を重視した研究に方向転換させた
環境システム科1回生はその年の暮れ、なんと総理大臣賞を受賞しています。
活動1年目での快挙。新しい幕開けを感じる出来事でした。
サンパチェンスを手に持つこの写真。
まさにバトンタッチされた記念の1枚です。