
FLORAのJr.制度は2010年から始まり
ほぼ毎年募集しては学科を問わず、やる気のある名農生を育ててきました。
この2名は2016年のJr.。実は彼ら、極めて奇妙なJr.体験をしています。
なぜなら最初に取りかかった水で鉢を冷やす研究は
栽培のタイミングを逃し途中で頓挫。続くクワイの研究は栽培に失敗。
1年生に研究と発表の場を提供するのが最大の目的であるJr.制度にとって
この立て続けの失敗はかなりのピンチです。季節はもう11月下旬、頭を抱えました。
そこで最後に一か八かで挑戦したのがナメコ栽培。
植物はもう寒くて栽培できませんが、ナメコはちょうど適期だからです。
チャレンジしたのは微弱電流を培地に流して発生を促す研究。
これは栽培装置の中に電流の測定センサーを取り付けているところです。
すると不思議なことにたくさんのナメコの赤ちゃんが顔を出してきたのです。
まさに仮説通りですが、もう2月。残念ながら発表する場はもうありませんでした。
4月になり、この2人も2年次にFLORAに入ってきます。
そして3年次にやはり水の国際大会の日本代表となり準グランプリを受賞しています。
さて国際大会が終わった秋、彼らはJr.時代のナメコ研究を京都の発表会で披露。
そしてまた準グランプリを受賞し、彼らのJr.研究がやっと終わりました。