今年度はFLORAが結成されて15年目。
そこでたくさんあるFLORAの流儀の中で
最も古い流儀ともいえるJr.についてご紹介します。
農業高校にはみんなが大好きな課題研究という科目があります。
名農が設定しているのは2年次と3年次。
各学年4単位と全国でも多い設定時間です。
これによりいかに名農が生徒の研究活動を奨励しているかがわかります。
しかし2年次からなので1年生は研究をしたくてもまだできません。
そこでFLORAは結成翌年の2010年からJr.という1年生の研修生を募集しています。
彼女たちはJr.の1回生。約2倍という高い倍率の入試を突破した
園芸科学科の強者です。Jr.は1年生に早く研究の楽しさを知ってもらうという目的で
行うことになりましたが、実はこの高い学力を持った彼女たちを伸ばそうという
役目も背負っていました。彼女たちが取り組んでいるのは
園芸科学科らしくひまわりの研究。太陽を追いかける性質を持つひまわりの幼苗ですが
もし極地のような白夜に置かれたらどうなるのかというユニークなテーマです。
協力してくれたのは国立極地研究所。彼女たちは名農でひまわりの実験。
極地研究所は北極圏で同じ性質を持つチョウノスケソウで実験。
彼女たちは、この2つをまとめて2011年に極地研究所で発表しています。
1年生でもやればできる。この成功体験がJr.を継続するきっかけとなりました。
なお彼女たちは2年生になりFLORAに入ってきます。
そして3年生になり水の国際大会に日本代表として出場。
このようにJr.はその後、FLORAの大きな原動力となっていきます。