生物生産科の生物工学実験室。
インキュベータを借用しようと中に入ってみると
机の上に見たこともない大粒の砂のようなものがあります。
近づいて見てみるとわかりました。これは小麦です。
小麦の子実はイネのように皮を被っていません。
したがって叩くと容易に脱粒します。
また小麦といいながら結構子実は大きく
どっちが大麦かわからないぐらい大粒です。
さて現在、小麦の自給率はわずか13%しかありません。
したがって日本の味であるうどんは
ほとんどがオーストラリア産の小麦なのです。
うどんといえば「讃岐うどん」。1600年という長い歴史がありますが
こちらも一時、オーストラリア産を使うようになった時があるくらいです。
でも今は大丈夫。品種「さぬきの夢2000」を開発したことで
また国産小麦になりました。かつて農業クラブ関係で2度香川を訪れましたが
やはり讃岐うどんをいただきました。本場の味は絶品。今も忘れません。
机の上の貴重な国産小麦。いったいどんな使い方をするのでしょう。