ご覧ください。これはリンゴです。
まだ青いのですがもう収穫時期を迎えています。
ところがどうでしょう。果実一体に黒いすすのような汚れがついています。
実はすす点病とすす斑病が併発しているのです。
小さな点々がついているのがすす点病、
大きな範囲で黒くなっているところがすす斑病。
いずれも病原菌は糸状菌です。
ということはこの黒い点は、ご想像どおり胞子なんです。
人体には影響はなく、皮を剥けば何の問題もありませんが
さすがに見栄えが悪いので、商品価値はグンと下がってしまいます。
さてこのすす点病、すす斑病は糸状菌、つまりカビなので
発生条件は高温多湿といいたいところですが
気温20℃ぐらいと低温多湿を好みます。
しかし今年の夏はいつもより3〜4℃も高温。
さらに雨量は40%も少ないのです。
どう考えてもすす点病、すす斑病の好む環境ではないのに
このリンゴには大発生。困ったものです。