「農業と環境」は、農業高校に入学した1年生が
初めて農業を学ぶ入門科目です。
環境システム科の1年生が今年栽培しているのはジャガイモ。
先生がお手本を見せながら調査方法や考察の仕方など
体験的に学ばせるもので、2年次からの課題研究に
スムーズに移行するための大切な学習です。
この日は収量調査。ジャガイモの数や重さを測定する
実験のような内容ですが、農業高校なので
出荷基準に仕分けしてみて、もし市場に出荷したら
どれぐらいの価格になるかという農業的要素も入れています。
さあここまでは順調でしたが、このあと困った問題が発生。
実は茎を3本に仕立てた区と放任した区を比較すると
なんと放任区の方が数もMとLの比較的大きなイモも多いのです。
一般的に単位面積あたりのイモの数が多いほど養分の取り合いで
小粒になるものですが、どうしたことでしょう。
おそらくあまりの暑さで茎葉の痛みが早く、
どの区も十分に養分がイモに転流されず、
結果的に茎数が多かった放任区の方が大きなイモが多くなったのだと想像します。
とはいっても相手は1年生。スパッと答えを見せたかったのですが
なんとも後味の悪いフィニッシュになりました。
後日、提出されるレポートの考察が楽しみです。
来週は学校あげて地元の秋祭りに参加する名農。
ジャガイモの生育を狂わせた高温は今も続いています。