
原産地はヒマラヤ山脈南部の山麓。
紀元前から食べられていたという野菜がキュウリ。
大きく中国の華北系、華南系、そしてシベリア系の3つに分けられます。
この太くて短い姿はシベリア系の特徴。
熟してくるとメロンのようになります。
よくピクルスにする太くて短いキュウリも同じシベリア系です。
さてこのキュウリは青森県八戸周辺の在来種「糠塚キュウリ」。
名農の野菜班も南部太ネギとともに栽培に取り組んでいます。
この糠塚キュウリは地元で有名ですが、シベリア系の仲間で
おそらく最も有名なのが「加賀太きゅうり」。
加賀野菜というだけでグンと知名度が上がるからです。
しかし似ているふたつのきゅうりですが
煮たり炒めたりと加熱調理に適している加賀太きゅうりに対して
糠塚きゅうりは生食向き。冷やして味噌をつけてるのが定番の食べ方です。
でも昔と違ってきゅうりに味噌をつけて食べる人は減っているのではないでしょうか。
その辺りにも、今も料理の材料としてさまざまなバリエーションで登場する
加賀太きゅうりとの知名度の差が生まれているかもしれません。
糠塚きゅうりは今が旬。
地元のスーパーマーケットでも売っているので
ぜひこの夏は地元ならではの野菜を食べてみてはいかがでしょうか。