
園芸実験室に残されていたTEAM FLORA PHOTONICSの活動の痕跡。
古い写真を探してみると、この日の活動の様子がちゃんと残っていました。
3名の男女メンバーがペットボトルで自作した装置を使って測定していますが
その後ろの黒板に注目。まさに今残されているものです。
この実験は、まずペットボトルに再現した塩害土壌を詰めます。
そして上から除塩のための水やマイクロバブル水を流し込み、
透過してくる時間や透過水の成分を分析するというもの。
しかし分析に必要な水が下に溜まるまでは、かなり時間がかかります。
ここには3名しかいませんが、周囲にはもう3名が控えていて途中で交代。
まる1日かけて6名でやり遂げました。しかし驚くべき事実を発見。
なんと分析していたのはpH、ECだけ。透過時間や土壌の微生物数も
調査したとはいえ、水質分析がたった2項目とは驚きです。
おそらく今のFLORAならNaや塩化物なども測定するはずです。
理由は装置がないから。FLORAが20万円以上もする水質分析装置を
自腹で購入するのは2014年。この大会の2年後です。
東日本大震災で被害を受けた土壌を再生したい。
そんな熱く強い思いだけで突っ走っていた頃の話です。