
冨栄養化水を濃縮する2種類の自作マシンが動いてます。
これは「白川号」。2段重ねの茅葺屋根に
少しずつ冨栄養化水をかけ流しています。
屋根をつたわって下の容器内に
ゆっくりと滴り落ちますが、これが24時間循環されます。
太陽が出てくると気温がグッと上がってくるので
このローテーションの途中で水がどんどん蒸発するはず。
主任研究員の彼は、冨栄養化水が自然の力で濃縮され
液肥に使えるぐらいの濃度になって欲しいと期待しています。
化学肥料の価格は現在、世界中で高騰しているので
途上国の厄介者が役に立てばと取り組んでいるようです。
さて先日、雨垂れのようにゆっくり落ちてくるこの水滴を見て
何時間でも眺めていられるとメンバーたちが妙に癒されていました。
気化熱で部屋を冷やす癒しのエコグッズになるかもしれません。
研究はひとつ取り組むと、こんな風にしてどんどん広がっていくものです。
東北は今、梅雨の真っ只中。温室の中でも外でも雨音が聞こえています。