名久井農業高校は、三八地方唯一の農業高校。
太平洋側には三本木農業高校もありますが
あちらは上北地方なのでヤマセの常習(常襲)地帯。
気候がまったく違うので異なる形態の農業が営まれています。
さて1年生は今、この小瓶に入った種子や肥料、土などを学んでいます。
こちらは地域関係なしの共通知識。しかし初めて見るものばかりなので
なかなか物と名前が結びつかず苦戦しています。
でも安心してください。今日は地域の農家に出向き
丸一日、実際の農作業を体感できる農作業支援活動が行われます。
おそらく実習の中で今、一生懸命覚えようとしている物が出てくると思われますが
実際の生産現場での体験と机上の知識が交わると
不思議なことにストンと理解できるはずです。
なぜなら農業は「体験」→「知識・理解」→「意欲」というように
まずは活動を通して不思議を感じさせ、その体験を通して
周囲との相互関係まで含めて知識と理解に落とし込み、
さらにもっとやってみようという意欲を引き出す学習スタイルだからです。
だからいろいろなことに興味をもって、
ちょっかい出してみる人ほどどんどん物知りになっていきます。
このところ気温が上がらない南部町。地域に飛び出すせっかくの機会なので
風邪をひかないよう気をつけていっぱい吸収してきてほしいものです。