みんな黙々と自分の実験装置を作っている中、
彼女は机に向かって何やら書き込んでいます。
実は比較的準備が簡単だった彼女は、
明日の課題研究から早々と調査分析に取り組むことになったのです。
いつもであれば分析に付き合っていましたが
今年はテーマが多すぎて、彼女だけにつきっきりになることはできません。
さらに運悪く短縮授業の予定。いつもより20分も活動時間が減ってしまいます。
そこでスムーズに6項目の測定ができるよう事前に手順を確認しているのです。
頼れない時は自分で考えてやるしかない。
FLORAの流儀である「一人一研究」の厳しい一面です。
でも大丈夫。初めての「お互い様ルール」が正式に発動され、
温室で研究をしている他のメンバー2名が全面的に協力することになっています。
それも時間がないので最初から温室と土肥実験室にそれぞれ分かれ
活動を開始する予定。おそらく昼休みを早く切りあげて
授業開始のチャイムが鳴る前から分析に取り掛かるはずです。
3人で行えばかかる時間は3分の1。
先輩FLORAが苦しみながら生み出した流儀が
今年もメンバーを助けます。