
今日は新生FLORAの初顔合わせ。ファーストミーティングです。
みんなで確認するまず1つは、FLORAという研究集団の歩み。
そして14年間の活動の中で築いたたくさんの流儀です。
時代とともに変化しながらも本質はずっと変えずに貫いてきた文化を
7人のメンバーに知ってもらわなければなりません。
そして決めなければならないのは、彼らが取り組む研究課題と
モチベーションを上げるためのTシャツのデザイン。
デザインは彼らに任せますが、研究テーマだけは相談しなければなりません。
FLORAがよく他校の先生方から質問されるのはテーマの決め方。
要は探究的学習のテーマを決める際、
すべて彼らに決めさせなければいけないのかという質問です。
農業の課題研究の場合、テーマは当たり前ですが農業各分野に関する課題解決になります。
しかし1年間、農業のイロハを学んだとしても
農業が抱えているさまざまな課題などほんの少ししか知りません。
その中からこれに決めたといわれても、実際の世の中が本当に解決してほしいと願う課題とは
かなりかけ離れていることがほとんど。これは当たり前の話です。
したがってFLORAでは、環境班のカテゴリーの中の社会的な課題をいくつか紹介したり
先輩の今まで取り組み、そして失敗したテーマなどを詳しく説明する機会を設けています。
そしてその中で取り組むべき意義ある課題や可能性などを情報交換しながら
最終的には彼らに決めてもらっています。それでは課題解決能力が身に付かないのではないかと
不安に感じる方もいらっしゃると思いますが、研究活動はそんな簡単なものではありません。
いくら目指すゴールを決めても、何から取り組めばいいのか、まだこの答えを知るには
どんな実験をすればいいのかなど自分で考えなかればならないことばかり。
テーマを決めても始めの一歩すら踏み出せないぐらい無数のハードルが続いているのです。
そんなことから最初の方向を支援するぐらい、何の問題もないのです。
冒険者たちを探求の旅の入り口へと誘う。これが私たちナビゲーターの役目だと考えています。