ここにあるのは卒論という名の感想文。
他の研究班では2年間の研究成果をレポートにまとめて
最後の授業の時に提出しますが、今年度のFLORA HUNTERSは不要。
なぜならFFJ特級受検の際にすでに各自提出しているからです。
そんなことで特級を受検したメンバーには2年間、
人によってはJr.時代からの3年間の感想を書いてもらっています。
するといろいろ面白いことがわかってきます。
Jr出身のメンバーは4月にFLORA事務所が1年生に配布した募集用紙を母親に見せていました。
また「まだやることが決まってきないから」「先輩の活動がすごかったから」などの理由で
2名ともお母さんの勧めでJr.に応募したようです。お母さんに感謝です。
またストックホルム以外に課題研究の中で最も印象に残っている発表は
どの人もポスターセッションでした。それもリアルに対面で行った大会。
長丁場で体力を削られたとはいいますが、大学や企業の方とのディスカッションは
とても楽しかったようです。FLORAの発表活動の原点はポスターセッション。
いつの時代もメンバーを魅了してきました。特に彼らの活動は3年間コロナ禍。
現地に行って、自分の言葉で自由に話し合う体験はとても印象深かったようです。
さらに「研究というのはものすごく失敗するもの」、でも「もし失敗したら最初に立ち返って
次はどうすれば改善できるかを考えればまた挑戦できる」。
そして「成果はたくさんの失敗と努力で出来上がっている」とも書いています。
まるで人生を語っているかのようです。
最後には「一緒に活動するのが本当に楽しかった、みんなで遠征するのが嬉しかった。」
「3年後半、大会がひとつひとつ終わるたびに、卒業が近づいているのを感じる」という
楽しい思い出と活動を終える寂しさも多く綴られていました。
やはり遠征は苦労と喜び、そして食をともにすることで絆を強める貴重な機会でした。
感想文は彼らからいただいた2年間の通知表。どうやら合格点だったようです。