3月も中旬となりました。名久井農業高校では
1年生に来年度から始まる課題研究の研究班の希望を取り始めました。
なぜまだ進級していない1年生に希望をとるのでしょうか。
科目「課題研究」は、工業高校、商業高校にもあります。
もちろん名農の課題研究は教科「農業」の中の課題研究。
つまり、この場合の課題とは農業に関連するものとなります。
ご存知のとおり、農業は春が来るとすぐ活動がスタートします。
それどころか野菜の苗作りなどは、とっくに始まっています。
4月になってから何をしようかと悩んでいたら、あっという間にゴールデンウィーク。
もう遅すぎます。だから新学期を待たずに、春休みにもう準備を始めるのです。
そのためには早く所属する班を決めておかなければなりません。
だからまだ1年生なのに、課題研究班の希望をとるのです。
これが作成中の環境システム科用の希望調査用紙。
なんと環境研究班の名前があるではありませんか。
とはいっても存続が決まったわけではありません。
実は数年前、同じように先行き不明の状態におかれた環境班は
翌年の研究班を決める希望用紙の選択肢から外れました。
すると3月下旬に突然存続が決定。しかし1年生の希望はもうとっています。
困った学科主任は数名の1年生に事情を説明し、一本釣りで環境班に移ってもらったのです。
それがTreasure Hunters。「なぜ環境研究をしようと思ったのですか」という
新聞記者さんの質問に、自信をもって答えられなかったメンバーたちです。
嬉しいことに活動しているうちに目標を見出してくれましたが、この決め方は
いい方法ではありません。そんなことで見切り発車ですが希望を取ることになったのです。
希望をとったけれど、やっぱりできませんというのも詐欺行為ですが
救いは第2や第3希望もとっていること。万が一の時は他班に割り振られます。
どちらにしても不安定な立ち位置です。