3月1日は名久井農業高校の卒業式。
卒業式に欠かせないのが式場を飾る松の盆栽です。
名農のビニールハウスには、このような盆栽がたくさん揃っています。
これはそのほんの一部で、手前のものは特に大きいのですが、
比較的こぶりの鉢もたくさんあるのです。
しかし彼らの出番はといえば年に2回。入学式と卒業式だけです。
それも記憶では、いつも登場してくるのは同じ鉢。
それなのになぜこんなにたくさんあるのでしょう。
理由として考えられるのは、まずは影武者。
もし一鉢しかなければ、主役が万が一の時は
もうピンチヒッターがいなく大ピンチとなります。
松の盆栽なんて、そう手に入るものではありません。
そんなことで、いつ出番が来るか当たるかわからない影武者が
スタンバイしているのではないでしょうか。
もうひとつは地域の学校へのレンタル。
地元の小中学校の卒業式でも松を飾りますが
その松を貸し出しているという話を聞いたことがあります。
こちらの松は人気芸人。依頼があればどんどん舞台にあがります。
スポットライトの当たる松、一生当たらないかもしれない松。
松もいろいろ。だから大小いろいろな鉢が用意されてるのかもしれません。
さて松の盆栽で有名なのが東京都立園芸高校。
ここには「徳川三代将軍家光公遺愛の五葉松」という
江戸時代からの盆栽があり、今も生徒によって管理されています。
樹齢500年以上。すごい教材があるんですね。
ところで名農の盆栽は樹齢何年なのでしょう。気になります。