
今日は旧暦の1月23日。先人にとっては大切な日でした。
というのもこの日の月の出を見て、今年の天候を占ったのです。
「二十三夜待ち」という名の占い方はこんな感じ。
南から出る:春が遅いので苗代作りに注意せよ
北から出る:秋が早いので晩生のイネは注意せよ
その他の吉:月の出が早い、月が太い、雲が多いと豊作
その他の凶:月の出が遅い、月が痩せている、晴れていると冷害に注意。
かなり曖昧な判断基準ですが、なんと八戸藩の記録では的中率は70%以上と
驚異的な数値を残しています。
先人は、皆さん飲食しながらお経を唱えて月の出を待ったそうです。
これは民間信仰で各地で行われていたらしく、
その人たちは供養や記念として「二十三夜塔」なるものを建てたそうです。
実は偶然ですが数年前、名農から少し離れたところに、
この塔を発見しました。本当に身近な信仰だったようです。
さてそうなると気になるのは今日の青森の月の出。
方角はやや南よりの東、月齢も22の半月なので
特に問題はないようですが、いけないのは月の出。
なんと真夜中。それも0時を少し過ぎるようです。
お酒を飲みながら月の出を待つ先人は、間違いなく深酒したはずです。
月の出が遅いのは凶。気をつけなければなりません。
しかし最近、気候が今までと変わってきました。
果たして「二十三夜待ち」は当たるのでしょうか。