まずはこのホームページをご覧ください。
これは南部町にある地元のある企業のもの。それなのに、いきなり出てくるのは
名久井農業高校から眺めた名久井岳ではありませんか。
実はこの地域には「妙丹柿」という渋柿があります。
小ぶりですが干し柿にするとねっとり甘くとても美味しいものです。
南部町の秋の風物詩として毎年マスコミでも紹介されますが
生食する場合は、お湯や焼酎に浸けて渋抜きするため
食感や匂いが悪く、今では地元の人もだんだん食べなくなってきました。
そんなことで誰も手を入れていない柿の巨木をよくみます。
かつてTEAM FLORA PHOTONICSはUV光線で渋を抜く技術を開発。
京大で開催された科学技術コンテスト「テクノ愛」でグランプリを受賞しました。
それを知ったこの地元企業がFLORAのもとを訪れ、技術利用を依頼されます。
もちろんOKですが、FLORAはさらに改良を加え、柿自体が発する
二酸化炭素で渋を抜く方法を開発。記者会見もして大いに注目出されました。
しかし、いろいろな取り組みを控えていたFLORAは、これ以上時間を作れず
本校生物工学班にノウハウを伝授。
そして生物工学班と企業が実用化まで技術を高めたという裏話があるのです。
だからこの商品は本校の風景から始まるんですね。
もちろん今は企業がさらに改良を加えているとは思いますが
言い出しっぺのFLORAにとっても嬉しいことです。
機会があったらぜひお取り寄せして食べてみてください。
なおFLORAにはまだ一般公開していない妙丹柿の利用技術があります。
コロナ前、名農祭でこっそり試食してもらったところ大好評。
そろそろ目覚めさせなければなりません。