今日はクリスマス。
外ではご覧の通り、正真正銘のクリスマスローズである
ヘレボルス・ニゲルの花が今まさに咲こうとしています。
よくクリスマスローズに間違えられるのが春に咲くヘレボルス・オリエンタリス。
通称レンテンローズは黄、赤、緑、黒などさまざまな花を咲かせますが
この原種であるヘレボルス・ニゲル(Helleborus niger)は白一色しかありません。
しかしこの純白がとてもきれいなのです。
目標は雪の中で咲くクリスマスローズでしたが、残念ながら今年の冬は雪がありません。
一度はつもった雪ですが、先日の雨で全部溶けてしまったのです。
そもそも雪が少ない地域ですが、この時期に雪がないのは珍しいこと。
温暖化に関係しているのかもしれません。
さてこの二ゲルの自生地は、イタリアから旧ユーゴスラビア。
自生地に咲くニゲルの姿は、インターネットで探せますが
アルプスの山々を背景に冬の草原や明るい森の中ものがほとんど。
あらためて考えると雪の中で咲いている姿などどこにもありません。
日本の北国に住む私たちは、クリスマスといえば雪が積もっているのが当たり前。
そんなことから自生地でも雪の中で咲くのだろうと思っていましたが
もしかしたら自生地にはまだ雪が降らないのかもしれません。
旧ユーゴスラビアでピンとくるのがサラエボ。
調べてみると現在の気温は最高気温10度前後、最低でも氷点下にはなりません。
同じクリスマスでも青森とはずいぶん気温が違っていました。
雪の中で咲くクリスマスローズは勝手な思い込み。そもそもありえないのかもしれません。
クリスマスなのに雨が降るなど比較的あたたかな今の南部町。
今、私たちに見せている咲き姿は自生地の様子にそっくりです。