
ヘレボルス・ニゲル、つまり通称クリスマスローズの脇に
白く大きな蕾が顔を出してきました。
これは昨年とほぼ同じ時期。特別早くも遅くもありません。
順調に季節が流れ、植物が成長していることがわかります。
このように気候変動の指標や季節の便りとして
長年愛されてきたのが、サクラの開花を代表とする気象庁の「生物季節」。
かつて名農気象班でも名農でのサクラの開花などオリジナルの
生物季節を発表しては、今年は例年より早いとか遅いとか
皆さんを楽しませたものです。
ところが気象庁は、人員不足などの理由で大幅見直し。
令和3年1月からセミの初鳴き、カエルの初見など動物の観測を全廃し
さらにタンポポの開花など植物の大部分も廃止してしまいました。
残されたのは、アジサイの開花、イチョウの黄葉・落葉、
ウメの開花、カエデの紅葉・落葉、サクラの開花・満開、
そしてススキの開花だけ。なんだか寂しくなってしまいました。
ただ長年調査してきたものを打ち切ってしまってはもったいないと
気象庁や環境省、国立環境研究所などが協力しあって
また再開しているといいます。ポイントは市民参加型。
みんなで協力して継続しようという試みです。
さあ自然、環境の大切さを学んだ全国の農高生やOBたちの出番です。
詳しくは国立環境研究所の生物季節モニタリングの
調査員募集をご覧ください。