
エプロンをした男子フローラ。1年前のものですが、
彼らが作っているのはアップルパイです。
青森県はご存知、りんご王国。したがって美味しいアップルパイがたくさんあります。
なかでも紅玉を使ったものは酸味があり、とても美味しいものです。
南部町などこの地域は、紅玉の産地。昔は普通に食べていた品種ですが、
今は都会のお菓子屋さんが高値で購入するらしく、高級食材になりました。
さてフローラが作っているアップルパイに入っているりんごは
残念ながら紅玉ではなくふじ。ところが彼らのアップルパイは
紅玉並みに酸味があり、知らない人が食べたら勘違いするほどです。
なぜなら摘果りんごだからです。りんごは果実を肥大させるために
ピンポン玉ぐらいの大きさでたくさん摘み取られます。
ポリフェノールが完熟したりんごよりもずっと多いのですが
使い道がないので産業廃棄物になっています。
フローラは10年ぐらい前に摘果りんごのアップルパイ開発に着手。
代々のメンバーによってノウハウを獲得しました。
このアイデアは京大で開催された科学技術アイデアコンテストの決勝に進出、
昨年は彼らがこのアップルパイやジャムを使い
高齢化した南部町を活気づけるビジネスプランとしてまとめ
ある大学主催のビジネスプランコンクールで日本一を受賞しています。
このアップルパイは、残念ながらパティスリーFLORAしか作っていませんが
青森県には他にも美味しいアップルパイがいっぱいあります。
寒い冬、ホットアップルジュースとともにぜひご賞味ください。