
昭和60年、緑化推進運動で内閣総理大臣賞を受賞した名農。
昭和43年に川端から現在の高台に移転してから行ってきた
環境緑化活動が認められたものです。
先輩方が20年以上かけて植栽した樹木のおかげでキャンパスは小さな森。
今でこそ見なくなりましたが、昔は職員室の窓から
遊びに来たリスを見ることもできました。
晩秋の今、さまざまな木々が紅葉しはじめていますが
正門から坂道を登ってきて最初に目に入るのがこの大きな樹木。
少し赤くなっています。さてこの樹は何でしょう。
名前はメタセコイア。生きた化石といわれる大樹です。
1930年代、常緑樹のセコイヤに似た樹木の化石が日本で発見されます。
それが2300万年から260万年ぐらいまでの新生代の層からで、
セコイヤとはちょっと違うということで「変わった」という意味の
メタをつけてメタセコイヤと名付けられました。
その化石でしか存在しかなかった樹木が、
なんと1940年代に中国で自生しているところを発見されます。
この不思議な話がブームとなり世界中で栽培されるようになったといいます。
大先輩たちが贈ったプレゼントは今もなお
赤いシンボルツリーとして、晩秋の名農を見守っています。
なおメタセコイヤの花言葉は「平和」。
混乱の1年だった今年にぴったりのメッセージです。