
ここはFLORA HUNTERSが本拠地としている馴化温室脇の空き地。
昨年、環境システム科の1年生が、花壇を作っていたところです。
今年は別の場所に作ったのか、ここに現れることはなく
以前の草はらにまた戻っていました。
先日、久しぶりに温室に行ってみると、秋の草はらにピンクの花。
きれいなので近寄ってみると、なんとペチュニアが咲いています。
ペチュニアは園芸種。野の花ではありません。
そこで思い出したのが昨年の花壇。確かペチュニアも植えていたはずです。
寒さに弱いペチュニアは日本では1年草、
おそらくこれは昨年のこぼれ種から発芽してきたものではないでしょうか。
さてペチュニアは南米原産。ペチュニアとはブラジルの先住民族の言葉で
「タバコ」を意味するそうです。なぜならペチュニアはナス科タバコ属だからです。
タバコ属で思い出しましたが、今年、日本の大学によって
ペチュニアの面白い発見が報告されました。
それが接木。一般に科が異なる植物同士は接木できません。
しかしタバコ属ではなんと異科接木が可能であることが以前からわかっていました。
そこで同じタバコ属ではありますが園芸種になってしまった
ペチュニアで試したところなんと成功。
園芸種でもちゃんとタバコ属共通のメカニズムが残っていることが発見されたのです。
接木されたのはヒユ科のセンニチコウ。
これって面白いので草花班の皆さん、来年ちょっと試して
文化祭で披露してみてはいかがでしょう。