
これはレタスを育てた鉢。収穫が終わり根だけ残っています。
根を掘り起こして出てきたのは黒いバーミキュライト。
鉢の下層は赤玉土ですが、表層5cmだけは
バーミキュライト100%で育てたからです。
でもバーミキュライトといえばキラキラ光った金色のはず。
どうして黒いのでしょう。実はこれ、焼成処理していないのです。
つまり「蛭石」です。フローラハンターズは昨年から
無焼成のバーミキュライトで水質浄化する研究に取り組んできました。
この黒い無焼成のバーミキュライトは福島の原発事故で
セシウムの高い吸着力が確認されました。
そこで富栄養化水に浸漬したら窒素分を吸着浄化するのではないかと
試してみました。その結果はびっくりする浄化力。
活性炭やゼオライトを遥かに凌ぐ能力でした。
でも貧乏性のフローラはバーミキュライトが吸着した窒素分を
肥料として利用しようと考えました。しかし水に浸漬しても
ほとんど溶出しません。そこで最後の手は、植物に回収に行かせること。
つまりバーミキュライトに苗を植え付け、伸びた根で植物自身に
吸収させるのです。結果は仮説通り。肥料を持っていないバーミキュライトなのに
グングン大きくなったのです。すべて調査が終わった先日、
根を掘り起こしてみるとご覧のとおり、レタスの根がバーミキュライトに
びっしりと絡まっています。やはりしっかり吸収していたようです。
さて環境研究班の今年の調査活動はこれにてThe End。
これからは成果の発表と店をたたむ準備に取り組むことになります。