
この植物の名前を知っていますか。
濃い緑の植物ではなく、中央に見える明るい薄緑色の植物です。
特徴はハート形の4つの葉が四方についているところ。
そして触ってみるとわかるのですが、茎が円形ではなく四角いところです。
この植物の名前は「アカネ」といいます。
根を掘り出して染めるときれいなピンク色になることから、この色を茜色といいます。
茜染めは飛鳥時代からあり、日本で最も古い染色といわれいます。
江戸時代、この地域は南部藩でしたが
南部絞りという染色生地を幕府などに献上していました。
南部絞りとはこの地域特産の紫根染め、茜染めをさすそうで
今でも染色を行なっている工房があるようです。
そういえば名農のすぐそばには「あかね」という地名もあります。
今では考えられないほど身近にあった植物なのかもしれません。
さて、かつてフローラは藍の生葉染めを数年行っていました。
しかしこのアカネでは染めたことがありません。
今の時期、名農のキャンパスでは
勝手に生えてくる雑草として探すと比較的簡単に見つけることができます。
機会があったらチャレンジしてみたいものです。