「白夜のヒマワリはどこを向くか」という研究テーマで
2年生になったJr.一期生が放送室で実験している頃、
極地研究所でも同じ研究を進めていました。
それがこの写真。場所は北緯79度のスヴァールバル諸島にある
ニーオルスン国際北極環境研究センター。さすがにヒマワリはないので
同じ太陽を追うといわれるチョウノスケソウの写真を
Jr.に代わって撮影してくれているのです。では結果を発表します。
やはりヒマワリの蕾は仮説通り、24時間沈まぬ太陽を追いかけていました。
極地研究所の先生方やメンバーの中には、そんなに回したら
茎がねじれて折れちゃうんじゃないのという意見もありました。
でも撮影すると首をひねるのではなく、ラジオ体操と同じ旋回運動。
茎が折れることはありませんでした。さらに花が咲くと回転はおしまい。
首が重くなるのか一方向をむいて止まってしまいました。
しかしチョウノスケソウは花を咲かせても太陽を追いかけました。
寒い北極圏。太陽にパラボラ状の花を向けることで
花の中心部をあたため虫を呼んでいたのかもしれません。
こんな研究成果を2年生の秋、極地研究所に再び招かれたかつてのJr.は堂々と発表。
面白い花の動きに発表後の懇談会ではみなさんと盛り上がったのを覚えています。
その後もTEAM FLORA PHOTONICSは何度か極地研究所と
共同研究する機会に恵まれいろいろとお世話になっています。
さて彼女たちは放送室で実験をしながら、別の活動も同時に行っていました。
それが津波被害を受けたサクラソウの救出とマイクロバルブを使った被災地の除塩。
どちらかといえばそちらがメイン、ヒマワリ研究は息抜きでした。
そんなJr.一期生は3年生になると水の国際大会に日本代表に選出。名農初の出場でした。
みんな園芸科学科の入試倍率が2倍を超えた伝説の年に入学してきたメンバーたちです。