草はらに生えている植物に注目。
右の歩道に違いところに生えているのがオオバコ。
中に生えているのはクローバーです。
いずれも農業クラブの農業鑑定では「畑地雑草」として扱われます。
面白いことに不思議にオオバコが生えているのは草原の縁。
これには理由があります。オオバコは太い穂を出し、そこに種子が着きます。
種子は濡れると表面がネバネバしますが、これは発芽に必要な水分を確保するため。
また動物や人にくっついて遠くに運んでもらおうというオオバコの繁殖戦略です。
だから草原の真ん中ではなく、動物や人が歩くことが多い縁に育つというわけです。
世の中にはオオバコダイエットというものがありますが、
これはこのネバネバ成分。水を含むと膨張するためお腹いっぱいになるというわけです。
ところで果樹園では木の下に雑草を一切生やさない清耕栽培と
逆に草を生やす草生栽培があります。名農の果樹園は草生栽培。
植物の根には土壌深く伸びていき畑を耕す効果があります。
果樹の根を切断するのが怖くて深く耕すことができない果樹園ですが
雑草を生やすことで柔らかな土を確保し、栄養や酸素を供給するのが目的です。
園地を歩いてみると一番多いのがクローバー。
クローバーは繁殖すると、他の雑草の発生を抑えるという長所があります。
一般住宅でもクローバーの種子をわざとまいてグランドカバープランツにするのは
この特長を利用したものです。
さてまもなく開催される体育祭。予定されていた野球場から
工事が行われないトラックの東側のグラウンドに変更されました。
こちらはクローバーがいっぱい生えている草はらのようなグラウンドですが
農場と違いすべて揃っており、準備も楽なので、ひとまず安心です。
近隣ではコロナで体育祭や文化祭の中止を検討している学校もあるとのこと。
休み返上でパネル作りなど準備をしている3年生の苦労が報われることを願います。