試験管の中に赤紫の色素が染み出しています。
中に入っているのは植物の根。植物名は「ムラサキ」。
つまり中に入っているのは紫根です。
ムラサキは昔から紫根染に使われている染料植物。
今は合成染料が主流になりましたが、それでも着物などは
天然の紫根が使われ、それはそれは高値で取引されています。
また抗菌作用があることから薬にも使われています。
このムラサキは2017年のTEAM FLORA PHOTONICSが育てたもの。
色が出て来るので担当した女子メンバーも楽しそうでした。
さてフローラはこのムラサキ以外にもアカネや藍などの
染料植物を育てていました。ムラサキは研究としてでしたが
藍は生葉染めを行うため。栽培目的が違いました。
今から5年ほど前までフローラは先生方に呼びかけ
中学生のための農学講座「アグリサイエンス」を約10年間開催していました。
地域のたくさんの中学校に案内を出すのもフローラの仕事。
はたして今年は何人参加してくれるだろう。
みんなで封筒に手書きしながら楽しみながら企画運営したものです。
体験入学と違うのは朝から午後まで体験講座を行うところ。
短時間の体験入学とは違い、じっくり本格的な実験実習を提供しました。
また中学生なら1年生も参加可能でした。
するとなかには3年間参加した中学生が現れたり
遠く青森市や岩手県の中学生が参加したりと面白い現象に
ときどき出くわし、みんなで感激したものです。
毎年開かれる講座は8講座前後。もちろんフローラも植物講座を担当しました。
藍はその講座で中学生に染物体験をしてもらうためのものでした。
緑の色素が空気にふれることで青いインディゴブルーに変わるのは面白く
中学生はもちろん、指導するフローラメンバーも一緒に楽しんだものです。
コロナが落ち着いたらまた復活したいイベントです。