
整理していたら古い資料が出てきました。
なんと2013年に新設された環境システム科のパンフレットです。
おそらく製作されたのは第1回生が入学する前の年。
これを持参して中学校を巡回した記憶があります。
環境システム科の特徴といえば、なんといっても農業高校でありながら
工業の知識と技術を学べるところ。それも農と工を関連付けて学ばせるという
アプローチは世の中にありませんでした。しかし先進的な取り組みというものは、
皆さんの固定概念があるため、なかなか理解されないという側面を持っています。
驚くことに中学校の先生や生徒さんの農業高校に対するイメージは
今から10年どころか20年も前のもの。
ドローンやIT農業、6次産業やSDGsなどの取り組みが
いくら新聞やニュースに掲載されても変わらないようです。
特にお隣の八戸市は、人口こそ多いのですが農業高校がないため、
市民も子供たちも農業高校で農産物を購入したり
動物に触れ合うために農高を訪れた経験がありません。
つまり農業高校は身近な存在ではなく親しみを感じないのです。
東京の農業高校がとても人気で常に高い倍率なのおは、
大都会ながら都民に公開され親しまれているから。この辺りが違うようです。
そこで資料だけではダメだと考え、中学校で開催される保護者も参加する説明会への
参加を依頼。当時の立ち上げメンバーと休日返上で飛び回ったものです。
しかし、せっかく理解していただいた中学校の先生方も
学年が変わると進路指導から離れます。さらに数年経つと異動されます。
したがって理解度は毎年リセットされてしまうのです。
アグリチャレンジ、アグリサイエンス、さらに八戸市内での紹介イベントなどは
そんなすぐ薄れる理解を維持するための取り組みでした。
来年から全国募集が始まる名農。更なる工夫に期待します。
今日は地球環境大賞と青少年水大賞の受賞報告のためフローラハンターズは県庁に向かいます。