名久井農業高校は現在、生物生産科と環境システム科の2学科。
青森県の専門高校は1クラス35名定員ですから、募集人数は70名です。
青森県には数十校の高校がありますが、これは五本指に入る少なさ。
つまり青森県の中でも本当に小さな高校ということになります。
さて大規模校では○○馬鹿になれるという長所があります。
大規模校にはさまざまな人材がいます。
したがって夢中になって自分の好きな道だけを突き進んでいても
必ず誰かが他の分野に取り組んでいるので、学校としては大きな成果をあげられるのです。
ところが小規模校ではそうはいきません。
生徒会の役員をしながら、運動部で活躍。
さらに農業クラブにも選手として出場というふうに一人二役どころか
三役も四役もこなさなければならないのです。
現在、フローラハンターズのメンバーもそんな状況。
先月まで沖縄で三和土を作っていたかと思ったら、
今週は野球の選手としてグラウンドに立ちます。
また水の国際大会に出場するメンバーなんか、
吹奏楽部に入っているので高校野球の応援のためスタンドで演奏中。
さらに週末に開催される地元のお祭りで太鼓を叩くメンバーもいます。
すごいのは野球の選手も吹奏楽や太鼓を叩くメンバーも
つい先日まで農業クラブの名農代表として他校と戦っていました。
大規模校のスペシャリスト集団も憧れますが、世の中に出ると
なんでもこなせるゼネラリスト、つまりオールラウンドプレーヤーが重宝されるといいます。
高校生活はたった3年間。挑戦した数だけ力となります。