
先日紹介したアンジェラが今、花盛りです。
アンジェラはフロリバンダ系。
ご覧のように枝先にたくさんの花をつけます。
大輪の花ではないので、ひとつだけなら存在感がありませんが
フロリバンダの意味のようにひと枝だけでまるでブーケそのものです。
農業クラブや学会などいろいろな場面で活躍している
名農生に贈りたい自然が作った花束です。
さて今回は花の形の分類。このアンジェラは横から見ると
ティーカップのように見えます。したがってこのような花をカップ咲きといいます。
カップ咲きにもカップの深さや開き具合でまた数種類に分けられます。
ところで花屋さんでバラを購入すると一般的に
カップ咲きではなく中心部が尖った高芯咲きがほとんど。
いかにもバラというイメージだからではないでしょうか。
この咲き姿はモダンローズの典型的なものです。
ではもっと古いオールドローズの咲き方とはどんな特徴なのでしょう。
それがロゼット咲き。これでもかというぐらい花弁だらけの姿です。
クラシックなドレスを着ているような優雅な姿から今も人気があります。
ではどこからがモダンローズでいつまでがオールドローズなのでしょう。
それは1867年に発表された名花「ラ・フランス」が境界線。
この花より前をオールドローズ、以降に作出されたものをモダンローズといいます。
ラ・フランスはたくさんのピンク色の大輪の花を咲かせ、
ダマスク系の強い香りを放ち、そして初めて「完全な四季咲き性」を備えた画期的なバラ。
今の咲いている多くのバラのルーツを辿れば、このラ・フランスに行き着くかもしれません。
苗は今でも手に入ります。バラの歴史を大きく変えた「ラ・フランス」を育ててみませんか。