6月18日から始まった南部町恒例のサクランボ狩り。
毎年たくさんのお客様やってくるビッグイベントです。
しかし昨日、衝撃的ニュースが伝えられました。
それはなんと7月18日までの開期を7月7日で打ち切るというもの。
町をあげたサクランボ狩りが始まって今年で37年目。
過去に1度、3日間短縮されたことはありましたが
今回のように11日間も短縮されるのは初めての出来事です。
理由は長雨による裂果。被害の大きな農園では5割以上が割れ
そこからカビが発生し、とてもお客様を迎える状況ではないからだそうです。
裂果の原因はやはり温暖化。雨の降る時期はいつもと変わりませんが
温暖化で生育が早まり梅雨に収穫期を迎えたからだといわれています。
おそらく名農も同じ。先月運よくゲットできた人はラッキーです。
残念ながら裂果したサクランボの有効な活用法はあまり開発されていません。
糖度があるのでお酒にはなりますが、ジャムは種抜きの手間がかかるのか
あまり一般的ではありません。お馴染みのシロップ漬けやお菓子に使うには
やはり割れていると可愛くないからだめとのこと。
山形のサクランボ農家のデータでは10aあたりの売上額は40万円強。
したがって一戸あたりであれば大幅減収になり本当に困っているようです。
ハウスで雨除け栽培をしたり、ドローンで人工授粉するなど
技術は開発されていますが、サクランボは収穫期が短く天候に左右される作物。
毎年のように霜害や裂果被害に脅かされています。
令和になった今もなお天道様には勝てません。
青空を飛ぶドローン。期待を込めて見上げた空が
今は嘆きの雨空に変わっています。