三和土で沖縄の赤土流出抑制にチャレンジしているフローラハンターズ。
まずは島尻マージという土にニガリを加えることで固化に成功させています。
そこで最も手強い国頭マージという赤土に挑戦していました。
いずれも固化しましたが、問題なのはその耐久性。
そこで水に浸漬して調査が行われていましたが、結果が先日出ました。
この写真をご覧ください。左が国頭マージに砂と消石灰、そしてニガリを
加えて作った三和土です。島尻マージと同じ配合なのにひびが入っています。
おそらく触れると崩れるかもしれません。これは失敗です。
カルシウムが吸着されにくいので、固化しにくいとは想像していましたが
これほどとは思いませんでした。
しかし右の三和土は違います。水に浸漬して10日たっても固化しています。
これは国頭マージが流出する途中に設けられた沈砂池に体積した砂。
触ってみると海岸の砂のような触感です。
こちらは厄介者の国頭マージが少なくなったこともあり
短期間で、それもがっちりと固まりました。
よく考えてみると国頭マージの流出を、国頭マージで抑制する必要などありません。
堆積してしまう砂を再利用できるなら、それに越したことにありません。
この沈砂池の三和土は、赤土流出抑制だけでなく、
土間や漆喰などの新たな用途としても使えるかもしれません。こちらは成功でした。
トライ&エラー。一進一退。何事も順調にいくわけはありません。
しかしこのトライしたものだけが得られる経験は大きな財産です。
さて一段落したフローラハンターズの元にまたまたオファーが来ました。
それがジャーガルの三和土。沖縄には3つの特徴的な土がありますが
とうとう3つ目へのチャレンジが依頼されそうなのです。
こうなったら3種競技。全制覇を目指したいと思います。