
6月となりバラの季節になりました。
このバラの名前は「アンジェラ」。ドイツで育成され品種です。
バラにはさまざまな分類法があります。
そのひとつが樹形。自立できる木立ち性のものをブッシュ系、
やや寄りかかってしまう半つる性のものをシュラブ系、
そして完全につる性のものはクライミングローズ系になります。
このアンジェラの登録は、そもそもはブッシュ系。
ヨーロッパでは立派に自立するそうです。
ところが日本で育てると気温が高いこともあり、よく枝が伸びます。
その結果、よりかかってしまうのでシュラブ系や
クライミングロースの仲間に入っています。
しかしアンジェラがブッシュ系であることを示す証拠のひとつが
花の咲き姿。このたくさんの蕾をご覧ください。
花そのものは大輪ではないため強い印象は与えませんが、
一気に花をつける房全体の姿は見事なものです。
このようなタイプはフロリバンダという別の分類に入ります。
意味は花束。確かにブーケのようです。
このフロリバンダはブッシュ系の特徴。
日本ではシュラブ系やクライミングローズに入ってしまうアンジェラが
本来はブッシュ系であることがわかります。
バラの分類は複雑で視点によってもっとたくさんの系統分類ができます。
もしこれがテスト範囲だったら頭を抱えてしまいます。