
生物工学実験室でたくさんのアズキを見つけました。
これを見て思い出したのが農産物品評会。
昔、どの農業高校でも生徒が自分の家で栽培した農産物を
文化祭の時に持ち寄り、体育館に並べて
展示販売する農産物品評会を行っていました。
名農でも一人で10点以上も出品する生徒がたくさんいて、
全校では千点もの農産物が出品されるほど大盛況の企画でした。
売り上げた金額は後日出品者に返されますが、当然みんなお小遣い。
だから生徒にも人気があったのかもしれません。
確かこのアズキやクルミ、銀杏は毎年高値でした。
また全校生徒が出品するので、農産物の調整のため
文化祭の前々日は午前中で帰って準備したものです。
当時、農業科、現在の生物生産科で水稲と畑作を担当をしていたので
たくさんのアズキなどをベテランの先生方とともに
文化祭前日に品質などを評価して賞をつけていたのを思い出します。
最初は難しくて判断できませんでしたが、よく見ると粒の大きさ、
粒揃い、さらにシワのあるなしなどかなり違うことがわかってきました。
こんな全校あげての企画ができたのは生徒のほとんどが農家だったから。
しかし次第に農家が減少してくると、この企画は継続不可能。
今は名農も隣の農業高校でも行われなくなりました。
高校を卒業したらクラスのほとんどの生徒が担い手となっていた時代の話。
現在、地域で頑張っている農家の多くがその頃の生徒たちです。