
こちらは10日ほど前のクリスマスローズ。
きれいだった花弁もご覧のとおり、緑色になってしまいました。
花弁と思われていた部位が実はガク片だったことがとうとうバレました。
クリスマスローズが散らない花として受験生の縁起物になっていますが
ガク片なら落ちません。これが散らない花の種明かしです。
さて今度は中心部をご覧ください。
餃子のような形をした雌しべが膨らんでいます。
これはリンゴと同じように子房が5部屋に分かれているから。
この中には種子が20粒ぐらいだったでしょうか、
数は多くはありませんが、米粒大の大きな種子が入っています。
種子ができあがる頃はこの餃子もまさに食べられるような茶色に変化。
放っておくと皮が破れ、中から種子が周辺に飛び出します。
自分で種子を播いて増やそうと思っている人は
この花全体を今のうちにすっぽり茶こし袋で包んでしまいます。
そうするといつ種子がこぼれても袋が受け止めるので
確実に手に入れることができるからです。
初代TEAM FLORA PHOTONICSはこの方法で採種。
数年かけて苗を増やしては名農祭で販売したものです。
空前のクリスマスローズブームだったこともあり
市販の苗は3000円前後、高値は1万円以上というのに
FLORAの苗はワンコイン。まるで投売り状態の価格設定だったため
毎年20鉢ぐらいはコンスタントに売れたと思います。
みなさんにクリスマスローズの魅力を知ってもらうのが目的だったので
売り上げは育てるのにかかった費用でちょうどペイ。
皆さんの花を愛でる心を育てる草花班らしい活動でした。
さて高校総体もそろそろ終盤。
名農生の活躍を期待しています。