久しぶりに環境システム科のチャレンジ温室にやってきました。
とはいってもこの名称を知っている人はもう誰もいないと思います。
なぜなら環境システム科を立ち上げる際、
農業と工業を融合させるという学科の目的を達成するうえで
どうしてもこの特殊温室が必要となりました。
そこで県や学校のみなさんに説明する際に
立ち上げスタッフが使っていた愛称だからです。
当時のスタッフはもう異動されて誰もいません。
したがって残念ながら、もうこの名称が使われることもないかもしれません。
この「チャレンジ」という名称にはいくつか意味があります。
まずひとつは学校設定科目「起業チャレンジ」専用に設計された温室だから。
小さい温室にそれぞれ独立して制御できる3つの水耕システム。
世の中にこんな贅沢な水耕栽培温室はありません。
もうひとつは「みんなで協力して農工融合に挑戦しよう」と
名農の先生方に向けてスタッフが発信したメッセージが込められているから。。
学科改編によって農業高校と工業高校が一緒になった学校は世の中にいくつかあります。
しかしその多くは、農と工の考え方がかなり違うので交わることはありません。
そんな課題を指導者と生徒のアイデアで乗り越え
他に類を見ない成功モデルを作ろうという強いメッセージが感じられます。
そのシンボルが起業チャレンジなのです。
そういえば先日、地球環境大賞の特番取材で名農の授業を見学されたカメラクルーが
「起業チャレンジ」はとても面白い科目だと感心していました。