
この装置を引き出しから出すのは約5年ぶり。装置の名前は光量子計といいます。
1m2に1秒あたりどれぐらいの光が届いているかを測定する装置で
手に入れたのは結成まもなくの園芸科学科時代のTEAM FLORA PHOTONICSです。
LEDを使った草花の栽培を行っていたこともあり
どうしてもどれぐらいの明るさなのかを調べる必要があったからです。
明るさといえばワットとかルーメン、さらにカンデラなどの単位があり
どれがいいのかわからなかったので、植物工場の論文を読んでみると
なんとPPFD(光合成光量子束密度)という表記をみなさん使っています。
調べて見るとこれは植物が光合成を行う波長の光がいくらきているかというもの。
植物栽培ならではの明るさの単位です。
これは窓辺においたもの。光量子量は100前後です。
屋外だと桁が違います。いかに太陽がありがたいかがよくわかります。
確かTEAM FLORA PHOTONICSは60ぐらいないと
徒長することを明らかにしています。
今回は定温器内の補光のためLEDを設置したのですが
その際に久しぶりに使われました。
園芸科学科時代、年2回は学会のポスター発表に参加していたので
数年前まで数十本のポスターが倉庫に残されていました。
そのどのポスターにもあったのがPPFDの表記。
PHOTONICSと名乗っていたチームの原点とでもいう装置です。