
自作の水耕栽培装置で高糖度水耕トマトにチャレンジするメンバー。
完成した装置を土肥実験室の窓際にずらっと並べました。
その数10鉢。ずいぶん作ったものです。
しかし彼らの本拠地は馴化温室。なぜそちらで作らないのでしょうか。
実は5月からの温室は晴れると高温になります。
強い光や高い気温でも大丈夫なトマトですが、
小さな葉液槽の自作装置ではすぐに水温が上昇してしまう可能性があります。
昨年、温室でミスト栽培に取り組んだメンバーは
この10倍もある大きな装置を使いましたが、この時は
装置をこれまた水を入れた畳1枚ぐらいある大きなトロ箱に浸けて
その水をクーラーで冷やすという水冷方式で水温の上昇を防ぎました。
しかし今回は装置自体が小さいので、気がついたら
お湯で栽培していたなんてことになりかねません。
そのため実験室で栽培することになりました。
エアポンプを使わないので、心配していた騒音はなし。
実験室で授業があっても迷惑にはならないようです。
それでも気温が上がるのが怖いので、シルバーシートで装置を覆いました。
まるで小型人工衛星の展覧会のようです。
液肥も投入されいよいよスイッチオン。無事にミストが発生されています。
でも慣らしが必要と考え、数日間はミストを常に発生させることにしました。
F1レースでいえばタイヤを温める蛇行運転中。
さあプレーヤーがスタートラインに立ちました。
まもなくゲーム開始を告げるフラッグが振られます。