名久井農業高校には陸上部の300mトラックと
天然の野芝が広がるグラウンドの2つがあります。
野芝は日本在来で夏は緑できれいですが、
冬はご覧のとおり茶色になってしまいます。
これはゴルフ場でも同じで、ベントグリーンなどの洋芝は
冬でも鮮やかな緑ですが、野芝や高麗芝を使っているところでは
やはり冬になると黄色になるという欠点があります。
ゴルフ場の茶色の芝は見た目が悪いだけではなく、
ボールが見つけにくいのでロストボールが増えてしまうそうです。
そこで行なっているのが着色。なんと黄色になった芝に
機械で緑色に着色しているというのです。
ゴルフはしないので着色した芝を見たことはありませんが、
これにはちょっと驚きです。
さて芝はれっきとした商品。栽培し販売されています。
2002年、日韓でサッカーのワールドカップが開催された際、
いい芝を作り、試合で使ってもらおうと取り組んだ
農業高校があるというのを聞いたことがあります。
しかし残念ながら基準を満たすことができず、
本番では使ってもらえなかったそうです。
それだけ競技場の芝管理は難しいということです。
しかし一丸となって取り組んだ経験は
きっと素晴らしい思い出となったはずです。