
まだ活動が完全復活していない青森県の高校。
こんな時にやることは、またまた倉庫の整理です。
ところが今回、タイムカプセルである倉庫からとんでもない古いものが出てきました。
それがこのキット。いったい何を作るものかお分かりですか。
なんとジオラマ。ジオラマとは周辺環境を示すための模型です。
手に入れたのは2012年。おそらく夏だったと思います。
当時、3代目チームフローラフォトニクスの3名はストックホルム青少年水大賞の
日本代表に初めて選出され、その発表準備に当たっていました。
残りのメンバーは農業クラブ東北大会の発表練習。
つまり2チームに分かれて活動していました。
今考えると水大賞で伝えるべきことはマイクロバブルでの除塩技術でしたが
初めての出場だったのでよく分からず、技術が生まれる背景となった
東日本大震災で津波被害を受けた種差海岸のサクラソウを
いかに伝えるかを一生懸命になっていました。ああ勘違いです。
そこで種差海岸をいかに知ってもらえるかを考えていた時に思いついたのがジオラマ。
海岸の模型を作ると写真よりもサクラソウの自生地がどこにあり、
そこに津波がどの方向からやってきたのかをよく理解してもらえると思ったからです。
偶然、A5サイズぐらいのちょうど良いサイズのキットを東急ハンズから手に入れ、
海岸の岩や溶かして海を作るための青色のプラスチックも用意しました。
しかし思ったより手間がかかることが判明。簡単にできないのです。
そうしているうちにお盆も過ぎ、スウェーデンを目指して出発となってしまいました。
そんなことでこのジオラマキットは使わずじまい。10年間も倉庫に眠っていました。
果たしてまだ作れるものでしょうか。かつてフローラは名農祭において実験で使った
中古品をバザーと称し、処分するという流儀がありました。
ジオラマ、誰か興味ありませんか。今年こそ名農祭が開催されることを祈っています。