
雪が溶け、土の中から植物が顔を出してきました。
これをご覧ください。クリスマスローズです。
雪の中に埋もれていたので、花弁が真っ平らにプレスされています。
まさに天然の押し花です。しかしこの地域では
露地のクリスマスローズが開花するのは、早くても4月。
どうして白い花や蕾がついているのでしょうか。
実はこのクリスマスローズは原種のヘレボルス・ニゲル。
春ではなくクリスマスの時期に咲く正真正銘のクリスマスローズです。
昨年の11月には蕾がつき、クリスマスに咲くクリスマスローズが見られると
期待していましたが、なんと咲く前に雪の下になってしまいました。
きっと植えている場所が悪いのでしょう。なんとか工夫したいものです。
さてかつてフローラが園芸科学科に所属していた時、クラスの半分は草花班。
大人気だったため、いつも5〜6名の小グループを3〜4チーム作り活動していました。
例えばあるチームは純粋な草花の栽培技術の研究、またあるチームは地域の花壇作り、
そしてまたあるチームは押し花作り。
誰に頼まれなくても放課後は草花温室にあらわれ
農場の先生方のお手伝いをするという植物大好きで
意欲いっぱいの女子生徒が多かったのを覚えています。
よく押し花を作ってはコンテストに応募し入賞していました。
TEAM FLORA PHOTONICSもそんな小グループのひとつ。
光を使った新しい栽培技術のほか、サクラソウの保全に乗り出すなど
草花班にしては、ちょっと異端児。後発の研究班なので
型にとらわれず自由に活動させてもらっていました。
同じ草花を題材にしても栽培、緑化、活用、保全など目指す方向は多種多様。
でもそんな活動を俯瞰してみると総合力で優れた成果をあげていたのがわかります。
今年から草花班は環境システム科に完全移籍。新しい草花班の活動に期待しましょう。