
これは前任校で立ち上げた学校設定科目「食農科学」で
生徒たちと作ったブログの記事。掲載日は2009年3月20日です。
ちょうど春彼岸直前だったので、こんな話題が載っていますのでご紹介します。
今日は春分の日、そして彼岸の中日です。
この地方では年2回の彼岸には餡が入った彼岸だんごをお供えしますが
おはぎよりも、このぼたもちの方が一般的です。
彼岸だんごはご覧のとおりソバや小麦ではなく米を使っただんごです。
かつて収量が少ない米は「晴れ食」だけに使えた貴重な食材した。
ご先祖様のお供えだから彼岸だんごは米で作ったのです。
以前はどの家庭でも自分たちで作っていたので、
子供たちも中に入れる餡を丸める手伝いをしました。
多くの方が途中でつまみ食いして叱られた経験を持っているはずです。
お墓やお寺、仏壇にお供えしてから、食べることを許されましたが
とても美味しいものでした。ところが現在は、スーパーマーケットや
お菓子屋さんで購入する人がほとんどです。
学校設定科目「食農科学」では、彼岸だんごの作り方を伝承しようと
今年度も実習に取り入れました。でも本当に忘れてほしくないものは
彼岸だんご作りではなく、子供たちにご先祖様やわが家のルーツ、
行事の意味など伝えることかもしれません。このブログの中に
作り方が紹介されているので、ぜひ子供たちと作ってみてはいかがですか?
この地域の食を中心とした文化を残そうと
当時の女子生徒たちが体を張って取り上げたブログで全国誌にも紹介されました。
15年以上も前のものですが、ますます重要性が増していると考え
今も閉じずに公開しています。今日は彼岸の入り。いつか時間があったらご覧ください。
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