
生物生産科の生物工学実験室で見つけたのはオガクズ?が入ってるガラス瓶。
間違いなくキノコを育てるための培地です。
現在、生物生産科や環境システム科でキノコ研究が行われているので
どちらのものかは分かりませんが、たくさん並んでいます。
一般的なキノコはオガクズに栄養分と水と種菌を加えて培養しますが
そのままだとオガクズについている雑菌だらけになります。
そこで種菌を植え付ける前の培地をガラス瓶にいれて
オートクレーブで加圧滅菌します。
おそらくこれはオートクレーブに入れる前か、入れた後の瓶だと思われます。
ここで注目したいのは、ガラスの培養瓶の蓋に貼ってある丸いシール。
まるでろ紙のようですが違います。
キノコは当然呼吸しますが、この培養瓶は密閉されています。
なぜなら蓋をとって培養したら雑菌が繁殖するから。
そこで空気は通すけれど、少し大きな菌はすりぬけられないシールを貼っているのです。
無菌操作を行うクリーンベンチがこの実験室の無菌室には何台も設置されていますが
ここにも同じような仕組みが施されていて、これをメンブランフィルターといいます。
つまりこのシールはメンブランフィルターの役目をする特殊シールなのです。
キノコは菌糸がぐんぐん伸びて瓶一杯になるのを比較的短期間で観察できるため
みんな楽しく取り組むことができます。
また人気のマッシュルームはオガクズではなく土で栽培できます。
キノコいろいろ、春になるのが楽しみです。