
ここは生物工学実験室。
チームが校内の本拠地として使っている土肥実験室とは
比べ物にならないぐらい設備も整った実験室です。
文字通り、生物生産科の生物工学研究班の本拠地ですが
環境班は彼らに頭があがりません。
なぜならチームが農場でアジトとしている馴化温室は
そもそもバイオの技術で育てた洋ランなどを外環境に馴らすための施設。
つまり生物工学研究班の持ち物なのです。
しかし洋ランの培養をあまり行わなくなったこともあり
長年借用していますが、いつ立ち退きを迫られてもおかしくない状況。
そのためチームは高額なLED照明を彼らに貸し出すなど
ご機嫌をとっています。いつか連携して研究したいものです。
さてここで注目したいのは、本来なら中央にどんとあるはずの
純水生成装置がないこと。いったいどこにいったのでしょう。
ヒントは大きな白いボトル。中には蒸留水が入っています。
実は生成装置が壊れてしまったのです。
生物工学の実験には純水、つまり蒸留水がかかせません。
それが自前で作れなくなったのは大きな痛手、死活問題です。
そこでこのようなボトルで購入して使っているのだそうです。
環境班もよく蒸留水を使いますが、故障しているので
もらうわけにいかず、今は毎月のように自腹で購入しています。
名農の生物工学研究室は、県内の農業高校の中でも最初にできた施設。
当時は最新でしたが、今はあちこち老朽化しています。
ぜひ修理してほしいものです。