ここは名久井農業高校のグラウンド。
1週間ほど前の夕方5時30分頃の西の空です。
地平線は淡いオレンジ色ですが、
空はもうブルーからブルーブラックの美しいグラデーションが広がっています。
このように空が青く染まる現象をブルーモーメントといいます。
さてフローラ9は2017年に、こんなブルーモーメントの研究をしたことがあります。
テーマは「南極のブルーモーメントは長いって本当?」。
この現象は太陽が地平線のすぐ下に位置する時に現れます。
夏の南極は「転がる太陽」といわれるように白夜となります。
初夏や晩夏になると日は沈み始めますが、沈んでも地平線のすぐ下にいます。
したがって美しいブルーモーメントを相当長い間見ることができるはずだから
南極で観測してほしいと国立極地研究所に提案したのです。
するとテーマを公募していた国立極地研究所は、なんと採択。
昭和基地がタイムラプスで大量の動画を撮影して
なんとフローラに届けてくれたのです。そこで彼らはさっそく分析。
その結果、南部町では長い季節でも1時間ぐらいですが
なんと南極では3時間以上もブルーモーメントが出現していることを
太陽の位置の関係とからめて証明しました。
その年の秋、極地研究所で分析結果を発表しましたが
とても高く評価していただいたのを覚えています。
フローラは今まで何度か極地研究のテーマを提案し採用してもらっています。
そんなことから極地研究所とはなかよし。
今は研究所のホームページでTreasureHuntersの研究が紹介されています。
寒い極地に暑い途上国研究。どちらも乾燥地という共通点はありますが
なんだかしっくりきません。期間限定だと思うのでぜひご覧ください